笑顔相続の便り ~相続診断士事務所JSプランニング~

笑顔相続の便り 2026年5月号
テーマ:「認知症について考える」
みなさま、こんにちは。
相続と空き家のコンサルタント、相続診断士事務所 JSプランニング代表の齋藤順介です。
先日よりご報告させていただいておりますが、
この度、あだち区民後見人の二次選考を通過し、現在は約一年間にわたる市民後見人養成講座を受講しております。
その講座の一環として、先日「認知症サポーター養成講座」を受講してまいりました。
今後、後見人として活動していく中で、認知症について正しく理解し、
認知症の方やご家族とどのように向き合っていくべきかを学ぶ大切な機会となりました。
そこで今回は、「認知症」について少しお話をさせていただきたいと思います。
現在、日本では高齢化が急速に進んでおります。
厚生労働省の推計では、2025年には65歳以上の約5人に1人が認知症になるとも言われています。
認知症は、決して特別な誰かだけの問題ではありません。
ご両親、ご親族、そして将来的には私たち自身にも関わる可能性のある、とても身近なテーマです。
認知症になると、
・預貯金の管理が難しくなる
・不動産の売却や契約行為ができなくなる
・悪質な訪問販売や詐欺被害に遭いやすくなる
・相続対策や遺言書作成が困難になる
など、生活や財産管理に大きな影響が出る場合があります。
特に最近はより高齢化が進み、「老老相続」と呼ばれるように、
90代の親の相続を70代の子どもが行うケースも増えております。
実際に私がご相談を受けている案件でも、
相続人となるお母様が90代で認知症を患っており、成年後見制度の利用を進めているケースがあります。
また昨年、私自身の身内でもこんな出来事がありました。
新潟に住む叔母について、同居している従姉から
「最近、物忘れが多く、認知症ではないかと思う」
という相談を受け、母を連れて新潟まで会いに行ってきました。
実際に叔母と話をしてみると、普通に会話もでき、私自身はその場では大きな違和感を感じませんでした。
しかし、一緒に暮らしている従姉からすると、同じ話を何度もしたり、
物の置き場所を忘れたりと、日常生活の中で少しずつ変化を感じていたようです。
認知症は、初期段階では周囲から分かりにくいことも多く、
「まだ大丈夫」と思っているうちに進行してしまうケースも少なくありません。
だからこそ私は、その時に「まだ軽度と思われる今のうちに、少しずつ準備を考えてほしい」という想いで、
叔母と従姉へエンディングノートを渡してきました。
エンディングノートは、財産を書くだけのものではありません。
どんな人生を送りたいか
誰に何を伝えたいか
病気や介護についてどう考えるか
大切な連絡先や契約関係
将来への不安や希望
など、“自分の想い”を整理する大切なきっかけになります。
認知症対策で大切なのは、
「まだ元気なうちに準備をしておくこと」です。
例えば、
・遺言書の作成
・任意後見契約
・家族信託
・エンディングノートの作成
など、早めに準備することで、ご本人の想いを残し、ご家族の負担を減らすことにも繋がります。
「まだ大丈夫」
「うちは関係ない」
と思っているうちに、突然判断能力が低下してしまうケースも少なくありません。
だからこそ、元気な今だからこそできる準備が、とても大切なのだと感じています。
私自身も今回の講座を通じて、
認知症の方に対して「できないこと」だけを見るのではなく、
「その方らしさ」や「残っている力」を大切にしながら寄り添う姿勢の重要性を学びました。
相続や終活は、単なる財産の話ではなく、
“その人の人生そのもの”に関わることだと改めて感じています。
認知症対策や成年後見制度について、
「何から始めればよいかわからない」という方も多いと思います。
どうぞお気軽にご相談ください。
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